もど記

はてなダイアリーとはてなハイクの後継

読書メモ

今日のtoot 今年最後の放送「よいおとしを」#ウィークエンドサンシャイン 『世界』の電子版ですが、サンプルで見る範囲では全面画像扱いの固定レイアウトののようです。そんな気はしてたが、残念なりよ。アクセシビリティ! 文藝春秋みたいにテキスト混在型の…

ようやく電子版を出してくれるようで、よかったと思う。電書の新刊一覧を眺めてるととても偏ってるから。残念やけどそこに出してる彼らの方が「熱心」なわけやなと思う、読まれる・伝えることに。そこに無いのは元々無いのと一緒ていう人もおろうからな。 ww…

講談社ロマンブックスが電子版で再販されており、これらの表紙がたまらなく良い。

子どもの頃に読んでずっと覚えていた文章を確認した。 「滋ちゃん、あんたのいってることはようくわかってるのよ。だけどあたしはそのまえに決着をつけておきたいことがあるのよ、決着をね」 写真で見た乗馬服の少女の幸福そうな笑顔はもうそこにはなかった…

「SIGHT (サイト) 2014年 05月号 [雑誌]」の開沼博のとこと内田×高橋対談のとこは連動してると思いました。 今日のハイク http://h.hatena.ne.jp/yamodoki/?date=2014-04-06

笑いながら話す人 気持ちが壊れていく現場技術者

「巫女(イタコ)に話を聞いたが、かなり当たっていた」というのは、東北特有の土俗的な取調べ法である。 橋の上の「殺意」 (講談社文庫) p.208 うわあ… 今日のハイク http://h.hatena.ne.jp/yamodoki/?date=2014-03-28

きっとみんなは、私を幸せだとは思わないだろう。でも忘れないで。世の中は複雑。人間は複雑。それぞれの頑張り方はもっともっと複雑。 菅浩江「妄想少女」『NOVA 10 ---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)』p.48 今日のハイク http://h.hatena.ne.jp/…

カレンは、喜ぶ相手がいなくても、もし知ってたら喜ぶことをしたい、っていった。もしダメでも、わたしたちが試してみたいっていうだけでもきっと嬉しいと思う。わたしは、だれも知らなくても、いい人でいたい、いい人がすることをしたい。って。 おれは、ほ…

大学の国語学研究室というところには、テレビ番組に携わる人からしばしば質問の電話がかかってくる。その多くは、ほんの少し辞書などの基本ツールを見れば解決する(ないしは解決の糸口がつかめる)ものか、あまりに漠然としすぎていて何とも答えようのない…

『尊皇愛国論』という西村論文の題名は示唆に富んでいる。「尊皇愛国」という言葉は、「尊皇攘夷」という幕末のスローガンに手を加えたものであり、「攘夷」という言葉が政治的にも有効でなくなり、外交上も容認されなくなった時代に合わせて言い換えたもの…

丸木夫妻は、一九八九年一月に起きた福島第二原発のポンプ破損事故を機に、東電の原発設備率から算出した二四パーセント分の電気料金支払いを拒否。送電を止められると自家発電で対抗した。 「原発止めないと原発に殺される」。「原発で働く労働者や近くに住…

好き嫌いの問題と言ってしまえば、それまでだが、「こう言えば他人を感動させることができる」みたいな言い方をする人間を、私は、どうしても好きになることができない。 なにより、この程度の伝え方しかできない書き手が、伝え方の本を書いているということ…

上橋 そうですよね。もし、自分が本当に辛い状況にあったら、ファンタジーなんか読みたくないって思うのだろうか、と考えてみたんです。多分、最初はそうでしょう。物語どころか、なにもかもが崩壊し、ただ茫然としてしまい、ひたすらに悲しく、何についても…

わたしや、その時その場にいた人々が、不細工な箱に感動を禁じえなかったのは、決して優越感をくすぐられたせいなどではない。銀細工の器を、そのような箱に入れて売るのをごく当たり前とする社会が存在しえたことに、はてしなく心打たれたのである。

菅野 男子校に入った途端人嫌いになったと言いましたけど、今のお話を聞いていて思ったのが、当時の男子校生の女性への感覚というのが、何というか、要は「女好きのくせに本当の意味で女を愛していない」と僕は思ったんですよ。 http://www.chikumashobo.co.…

七年前に安倍晋三内閣が成立したとき、首相は「戦後レジームからの脱却」をスローガンに掲げた。日常語としてはあまりなじみのない「レジーム」という外国語を用いたことに、私はある底意を感じた。彼はフランス革命前の「アンシャン・レジーム」を連想させ…

日本の太平洋側の地域と日本海側の地域の冬期の気候は、著しく異なります。その違いを最も端的に表した文章が、 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」 という、川端康成『雪国』の冒頭でしょう。「国境」とは上野国と越後国、今で言うなら群馬県…

石山徳子*1によると、こうした「核」の影響を受ける土地には、往々にしてアメリカ先住民族が古くから聖地としていた土地や、彼らの居住区の近辺が選ばれることが多いという。それじたいは、エスニック・マイノリティをめぐる政治的な問題であり、受け入れに…

酒飲みべろべろエッセイとして人気の著者の文庫本ですが、この本の末尾にこの出版社の本の広告が入ってるんです。見開きの右側の1ページに同じ著者の以前に出た文庫本の広告、これはよくわかります、当然のことですね。左側には同じ文庫のラインから他の著者…

この表現が印象に残った。 伊之吉は蕗味噌を嘗めたような顔をした。 今井絵美子「髪ゆい猫字屋繁盛記 忘れ扇」『本の旅人 2013年6月号』角川書店 「蕗味噌」て! 私は初めて見たが、一般的な言い回しなのだろうか?

上田早夕里(作家) 『「世界」との距離を測るものとして』 http://book.asahi.com/reviews/column/2013052800004.html SF作品に内在する叙情性は、一般的な意味での感傷だけでなく、「世界」との距離感が生み出す焦燥にも近いような気がします。 http://b…