もど記

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お節介ババァの来し方

ずっと長いことけっつまづいていたこと。

テレビの俳句番組なんかを見ていて、添削に納得がいかないことが多かった。
元の句に比べてどこが良くなったのかわからないし(元の句の何が良くなかったのかがわからないということでもある)、なんなら元の句の方がまだ良かった、その添削は全然良くない、と思うことも少なくなかった。
今でもそういうことはちょくちょくあるが、ある時期から変わってきたことがある。それは俳句を評価する基準のいくつかについて、「わかった」と思えた時からだった。きっかけはひとつではなかったが、それをわかりやすく伝えてくれた先達に何人か出会えたということだ。
それを知ってから、講師達が添削をどういう観点でやっているのかがわかると、なるほどと思うことが増えていった。
「知ること」は大事だ。知ったことで次の段階に進むことができた私の実感だった。

自分がそれにけっつまづいて長い期間を費やしたという思いがあるもんで、何かを知らない人にはお伝えしたい! と思って動いてしまうことがあるが、大抵は余計なお世話である。
また、自分の伝える能力の不足を痛感するところでもある。自身の例でも、私の乏しい理解力で分かるように伝えられる人は少なかったのだ。その私が多くの人に伝わるように話すことは全く困難だ。

でもそれも些細なことである。良い句が生まれさえすればそれでいいのだ。