もど記

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この日は二つの特別な出来事がありました。私はそれらを画面を通して見ることができました。
ひとつは、無観客で行われた大相撲大阪場所の「協会挨拶」。
もうひとつは、新日本プロレスワールドの「together project」の一環として行われた「真壁刀義本間朋晃のお悩み相談室」。

(相撲)協会挨拶では、罹患した人に宛てて回復を祈る言葉をおくったこと。そして、そもそも相撲には悪しきものを鎮める神事としての面があるのだということを改めて言ったこと。この2点が私の心に響き、それらをもって良い挨拶であったと思いました。特に、実際に病気になってしまった人が最も苦しんでいるわけやけど、その人たちを思う言動って、実はあんまり見聞きしてなかったよな、って思たんやね。

そして、真壁さんの「まともさ」。
硬軟取り混ぜて様々な質問や相談が寄せられましたが、真壁さんは全ての答えに背骨のように通った考えがあって、それは「一人ひとりが日々を大切に過ごせ、そしてそれを積み重ねろ」というようなものだと感じました。その中にこそレスラーの幸せも観客の幸せもあるんだと、それが俺たちの仕事だと。
一貫して真壁さんも本間さんも「まっとう」だったというのが通しての印象でした。

相撲もプロレスも、宿命的に今回のような事態で最も打撃を受ける仕事のひとつでしょう。その中の人々が今、このように言葉を発していることにはとても意義があると思いました。心に灯りにようなものを受け取った人も少なからずいたのではないでしょうか。