わたしや、その時その場にいた人々が、不細工な箱に感動を禁じえなかったのは、決して優越感をくすぐられたせいなどではない。銀細工の器を、そのような箱に入れて売るのをごく当たり前とする社会が存在しえたことに、はてしなく心打たれたのである。
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