もど記

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渦中にいる

ここまでの人生の中で、私にとって「それまでと何かが決定的に変わってしまう出来事」というのがいくつかあって、そのひとつが阪神淡路大震災だったと思います(直接被災はしていません)。もう取り返せない、それが起こらなかった頃の世界はもうない。そういう思いをもったのは、それが初めてだったように思います。同じ年のサリン事件とあわせてより大きな衝撃になりました。私の記憶の中で世界がそれ以前とそれ以後にはっきりと分かれる出来事です。
1月2日の朝、輪島上空からの映像をみて「あの時とそっくりだ」と思いました。おそらく多くの人が私と同じことを思ったことでしょう。
今はまさに災害の渦中にあるわけですけど、1995.1.17からあと色んなことがあって、その都度私の世界に線がひかれていきましたけど、ほんとのところはあれからずっと「渦中」にいるんじゃないかと思うことがあります。忘れていられる時間がいくらかあるというだけで(それは生きていくのに必要で大切なことです)。
現実があまりに受け入れ難いときに、「これは悪い夢なんじゃないか」と思い込みたくなることがあります。でも、世界は元には戻らないのですよね。
踏ん張りましょう。踏ん張って生きていきましょう。